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ホワイトニングと矯正、どっちが先?同時進行はアリ?失敗しない「順番」と選び方を歯科医が解説

[2025年12月27日]

 

 

ホワイトニングと矯正、どっちが先?同時進行はアリ?失敗しない「順番」と選び方を歯科医が解説

「矯正もホワイトニングも気になっているけれど、どちらを先にすべき?」 「同時にできたら一番いいけれど、歯に悪影響はないの?」 「せっかく高いお金を払うのに、順番を間違えて後悔したくない…」

結婚式や就活、成人式など大切なイベントを控えて、「歯並びも歯の白さも、どちらも手に入れたい」と考えているあなた。でも、矯正もホワイトニングも決して安くはない自費診療。時間もお金もかかるからこそ、「絶対に失敗したくない」という気持ちが強いのではないでしょうか。

この記事では、矯正とホワイトニングの「正解の順番」について、歯科医の視点から徹底解説します。あなたのライフスタイルや目標に合わせた最適な選択ができるよう、具体的な判断基準をお伝えしていきます。

結論:矯正中でもホワイトニングはできる。ただし条件がある

まず最初にお伝えしたいのは、矯正中でもホワイトニングができる場合はあるということです。

ただし、その可否は「どんな矯正方法を選ぶか」「どんなホワイトニング方法を選ぶか」によって大きく変わります。

矯正方法とホワイトニング方法の組み合わせで決まる

矯正には大きく分けて以下の3種類があります:

  • 表側ワイヤー矯正(歯の表側に金属やセラミックの装置をつける)
  • 裏側ワイヤー矯正(歯の裏側に装置をつける)
  • マウスピース矯正(透明なマウスピースで歯を動かす)

一方、ホワイトニングには:

  • オフィスホワイトニング(歯科医院で高濃度薬剤を使用)
  • ホームホワイトニング(自宅でマウスピースに薬剤を入れて使用)
  • デュアルホワイトニング(オフィスとホームの併用)

という選択肢があります。

組み合わせ別:できる・できないの早見表

表側ワイヤー矯正の場合

  • オフィスホワイトニング:△(色ムラのリスクが高く、基本的には非推奨)
  • ホームホワイトニング:×(マウスピースが装置に干渉してほぼ不可)

裏側ワイヤー矯正の場合

  • オフィスホワイトニング:△(条件付きで可能だが医師判断が必要)
  • ホームホワイトニング:△(装置の状態によっては可能だが色ムラリスク)

マウスピース矯正の場合

  • オフィスホワイトニング:○(マウスピースを外せるので問題なく可能)
  • ホームホワイトニング:◎(矯正用マウスピースを活用して同時進行しやすい)

つまり、「矯正中のホワイトニング」を考えているなら、マウスピース矯正が圧倒的に有利ということです。

タイミング別:矯正前・矯正中・矯正後、それぞれのメリット・デメリット

では、「いつホワイトニングをするのがベストなのか?」という本題に入っていきましょう。

パターン①:矯正前にホワイトニングする

こんな人におすすめ

  • 「3か月後の結婚式に間に合わせたい」など、直近に大切なイベントがある
  • 矯正は長期戦になるが、まずは見た目の印象を変えたい
  • 軽度の歯並びで、ホワイトニングだけで満足できる可能性もある

メリット

  • すぐに歯が白くなり、イベントや写真撮影に間に合いやすい
  • 「思った以上に印象が変わった!」という実感が、矯正を始めるモチベーションになる
  • 短期間で手軽に試せる

デメリット

  • 矯正期間中(数か月~数年)に着色が進めば、矯正後に再度ホワイトニングが必要になる可能性
  • 矯正で歯が動くことで、それまで見えなかった部分の黄ばみが気になることも
  • 「二度手間」「二度払い」になるリスク

判断のポイント 矯正前のホワイトニングは、「期限が明確にある場合の応急処置」と考えるのが現実的です。長期的な美しさを求めるなら、矯正後の再ホワイトニングも視野に入れておきましょう。

パターン②:矯正中にホワイトニングする(同時進行)

ワイヤー矯正中の場合

正直に言うと、表側ワイヤー矯正中のホワイトニングはおすすめできません。

理由は:

  • 歯の表面に装置がついているため、薬剤が均一にあたらず色ムラになりやすい
  • ブラケット(装置)そのものが着色するリスクがある
  • 仮に白くなっても、装置を外した後に「装置があった部分だけ黄色い」という事態に

多くの歯科医院が「ワイヤー矯正中のホワイトニングは基本的に控えるべき」としているのは、こうした理由からです。

マウスピース矯正中の場合

一方、マウスピース矯正なら話は別です。むしろ同時進行の相性が非常に良いのが特徴。

メリット

  • 治療期間をまとめられる(「矯正が終わってから…」を待たなくていい)
  • 矯正中から歯が白くなることで、治療へのモチベーションが続きやすい
  • 矯正用マウスピースをホワイトニング用トレーとして使えるケースもあり、コスト削減につながる

デメリット・注意点

  • 矯正中は歯に力がかかっているため、知覚過敏やしみが出やすい
  • 歯の移動途中は重なりが残るため、薬剤が均一に届かず色ムラのリスクも
  • 矯正の進行度合いによって、ホワイトニングを一時中断する必要がある場合も

判断のポイント 「半年後の就活面接」「1年後の留学前」など、期限から逆算して計画を立てたい人にとって、マウスピース矯正×ホワイトニングの同時進行は有力な選択肢です。

パターン③:矯正後(保定期間)にホワイトニングする

こんな人におすすめ

  • 「多少時間がかかっても、最高の仕上がりを目指したい」
  • 色ムラや失敗のリスクを最小限にしたい
  • 期限に追われていない

メリット

  • 歯並びが整った状態で薬剤が均一に行き渡るため、もっともムラなくキレイに仕上がる
  • 矯正後の保定用マウスピースを、そのままホームホワイトニング用トレーとして活用できるケースも多い
  • 矯正中の知覚過敏リスクを避けられる

デメリット

  • 「矯正 → ホワイトニング」と段階を分けるため、ゴールまでの期間が長く感じられる
  • 目標イベントまでの期限がある場合、タイミング調整が必要

判断のポイント 仕上がりの美しさを最優先するなら、「矯正後ホワイトニング」が王道です。多くの歯科医師が推奨するのもこのパターン。「急がば回れ」で、確実に理想の歯を手に入れたい人向けです。

真剣に悩んでいる人が抱える4つの不安と、その解決策

ここまで読んで、「結局、自分はどうすればいいの?」と迷っている方も多いはず。そんなあなたが心の奥で感じている不安を、もう一歩踏み込んで整理してみましょう。

不安①:「時間もお金も無駄にしたくない」

矯正もホワイトニングも保険外診療で高額です。「先にホワイトニングしたのに、矯正後にまたやり直し…」となれば、精神的にも経済的にも大きな負担。

解決の方向性

  • ホワイトニングの種類(オフィス・ホーム・デュアル)の特徴と費用を比較し、「いつまでにどの程度の白さを目指すか」を明確にする
  • マウスピース矯正なら、矯正用マウスピースを活用したホームホワイトニングでコストを抑える選択肢も
  • 最初のカウンセリングで、「トータルでいくらかかるか」「何回通う必要があるか」を確認する

不安②:「歯を傷めたくない。将来の歯の寿命が心配」

矯正は歯を動かす負荷がかかり、ホワイトニングは薬剤による刺激が加わります。「若い頃に無理をして、40代・50代で歯がボロボロになったら…」という長期的な不安を抱えている人は少なくありません。

解決の方向性

  • 矯正・ホワイトニングどちらも、歯ぐきや歯の健康状態をチェックしたうえで行うことが大前提
  • ホワイトニング中の知覚過敏には、再石灰化を助けるケアアイテム(MIペーストなど)で負担を軽減
  • 「歯を削らない・神経を残す」という治療コンセプトを掲げている歯科医院を選ぶ

実は、歯の寿命を守りながら審美治療を行うことは可能です。たとえば、低濃度の薬剤でじっくり白くするホームホワイトニングに、エナメル質を強化するケアを組み合わせれば、「しみるのが怖い」という方でも安心して治療を受けられます。

不安③:「忙しくて続けられるか心配」

矯正もホワイトニングも、続けることが結果を決める治療です。忙しい社会人や子育て中の方ほど、「ちゃんと通えるのか」「ホームホワイトニングをサボらないか」不安を感じています。

解決の方向性

  • 通いやすい立地・診療時間(駅チカ、夜間診療、土曜診療など)を重視
  • ライフスタイルに合わせて、「短期集中でオフィスホワイトニング」か「帰宅後にマウスピースでホームホワイトニング」か、続けやすい方法を選ぶ
  • 定期的なフォローアップがあるクリニックなら、モチベーション維持もしやすい

不安④:「あとで後悔したくない。順番選びの失敗が怖い」

「ホワイトニングを先にしたけど、矯正後にまたやり直しになった」 「矯正後にホワイトニングを考えたら、費用負担が大きくて迷ってしまった」

こうした後悔の声は、実際に少なくありません。

解決の方向性

  • 「いつまでに」「どんな場面で」どう見られたいのか、ゴールから逆算した治療のロードマップを作る
  • 矯正とホワイトニング両方を行っている総合歯科なら、最初の段階から全体を見据えた計画を立ててもらえる
  • 「ワイヤーかマウスピースか」という矯正方法の選択段階から、ホワイトニングの順番を含めて相談する

あなたに合った「ホワイトニング×矯正」を設計するために

ここまでの内容を踏まえて、改めて整理しましょう。

矯正前ホワイトニングが向いている人

  • 直近3~6か月以内にイベントがある
  • とにかく早く見た目を変えたい
  • 矯正後の再ホワイトニングも想定できる

矯正中ホワイトニング(同時進行)が向いている人

  • マウスピース矯正を選ぶ予定
  • 期間短縮とコストパフォーマンスを重視
  • 矯正へのモチベーションを保ちたい

矯正後ホワイトニングが向いている人

  • 仕上がりの美しさと均一さを最優先したい
  • 期限に追われていない
  • 確実に理想の状態を手に入れたい

ただし、本当に大事なのは、この3パターンのどれかに当てはめることではありません。

あなたの生活・期限・歯の状態・予算・価値観を具体的に踏まえたうえで、「自分だけの正解」を見つけることです。

そのために必要なのは、矯正とホワイトニング両方を扱っていて、かつ「歯の寿命」「噛み合わせ」「審美性」をトータルで見てくれる歯科医院で相談すること。

たとえば当院では、マウスピース矯正(インビザライン)を中心とした矯正治療と、オフィス・ホーム・デュアルホワイトニングを組み合わせたプランをご用意しています。

かみ合わせ認定医である院長が、単なる「見た目の美しさ」だけでなく、「噛み合わせ」や「将来の歯の寿命」まで考えた治療設計を行っているのが特徴です。

また、ホワイトニングによる知覚過敏を軽減するMIペーストや、虫歯菌の殺菌・ホワイトニング効果の促進に役立つヒールオゾンなど、「歯を守りながら白くする」工夫も取り入れています。

矯正中の虫歯治療やメンテナンス、ホワイトニングまで同じ医院で完結できるため、「A医院で矯正、B医院でホワイトニング」という煩雑さもありません。

まとめ:「正解の順番」は、あなたの人生の予定から逆算して決まる

「ホワイトニングと矯正、どっちが先?」

この問いに対する答えは、決して一つではありません。

  • あなたの歯並びの状態
  • 目標とする白さのレベル
  • いつまでに仕上げたいか
  • 予算と通院可能な頻度
  • 知覚過敏への不安の大きさ

これらすべてを考慮したうえで、初めて「あなたにとっての正解」が見えてきます。

大切なのは、「失敗したくない」という不安を一人で抱え込まないこと。

「半年後の結婚式に間に合わせたい」 「就活前に印象を変えたい」 「でも、将来の歯の健康も守りたい」

そんな複雑な願いを、まずは言葉にしてみてください。

矯正とホワイトニング両方を扱う総合歯科なら、あなたの人生のスケジュールから逆算して、最適なロードマップを一緒に作ることができます。

「どっちが先?」という疑問は、実は「どう生きたいか?」という問いにつながっています。

あなたの笑顔が、これから迎える大切な場面で最高に輝くために。まずは相談から始めてみませんか?

よくある質問(Q&A)

Q1. 矯正中にホワイトニングすると、色ムラができるって本当ですか?

A. 矯正方法によって異なります。表側ワイヤー矯正の場合、装置がついている部分とそうでない部分で薬剤の浸透に差が出るため、色ムラのリスクが高くなります。一方、マウスピース矯正であれば装置を外してホワイトニングできるため、色ムラのリスクは大幅に軽減されます。ただし、歯の移動途中で重なりがある場合は、その部分の白さに差が出る可能性もあるため、矯正の進行度合いを見ながら施術タイミングを調整することが重要です。

Q2. ホワイトニングをすると歯が弱くなると聞きました。矯正と組み合わせても大丈夫ですか?

A. 適切な方法と管理のもとで行えば、ホワイトニングによって歯が著しく弱くなることはありません。ただし、高濃度の薬剤を頻繁に使用したり、知覚過敏を放置したりすると、歯へのダメージが蓄積する可能性はあります。矯正中は歯に力がかかっているため、より慎重な管理が必要です。MIペーストなどの再石灰化を促すケアを併用したり、低濃度の薬剤でじっくり白くするホームホワイトニングを選んだりすることで、歯を守りながら白さを手に入れることができます。

Q3. マウスピース矯正中にホームホワイトニングをする場合、矯正用のマウスピースをそのまま使えますか?

A. 使えるケースもありますが、歯科医師の判断が必要です。矯正用マウスピースとホワイトニング用トレーは厚みや形状が異なるため、矯正の進行具合や使用するホワイトニング剤の種類によっては、専用のトレーを作成した方が良い場合もあります。自己判断で矯正用マウスピースにホワイトニング剤を入れると、薬剤が漏れて歯ぐきを傷めたり、十分な効果が得られなかったりする可能性があるため、必ず担当医に相談してください。

Q4. 費用を抑えたいのですが、矯正とホワイトニングを別々の歯科医院でやっても問題ないですか?

A. 技術的には可能ですが、おすすめはしません。矯正とホワイトニングは密接に関係しているため、別々の医院で行うと「矯正の進行度合いを見ながらホワイトニングのタイミングを調整する」といった連携が難しくなります。また、何かトラブルが起きた際に責任の所在が不明確になるリスクもあります。費用を抑えたい場合は、矯正用マウスピースを活用したホームホワイトニングや、セットプランを提供している歯科医院を探す方が、結果的に安心かつ経済的です。

Q5. 「ホワイトニング 矯正 どっちが先」で検索したのですが、結局どちらを優先すべきですか?

A. 一般的には「矯正後ホワイトニング」が仕上がりの美しさという点では最も推奨されますが、あなたの状況によって正解は変わります。結婚式や就活など明確な期限がある場合は「矯正前ホワイトニング」が現実的な選択肢になりますし、マウスピース矯正を選ぶなら「同時進行」も有力です。大切なのは、「いつまでにどうなりたいか」という目標と、「今の歯の状態」を正直に歯科医師に伝えたうえで、一緒にベストなプランを作ること。優先順位は、あなたの人生のスケジュールから逆算して決めるものです。

Q6. 未成年でも矯正とホワイトニングを同時にできますか?

A. 矯正は未成年でも可能ですが、ホワイトニングについては慎重な判断が必要です。一般的に、永久歯が完全に生え揃い、エナメル質が十分に成熟する18歳以降が推奨されています。成長期の歯は薬剤の影響を受けやすく、知覚過敏のリスクも高いためです。ただし、歯の成熟度合いには個人差があるため、まずは歯科医師に相談し、レントゲンなどで歯の状態を確認してもらうことをおすすめします。

Q7. ホワイトニング後に矯正を始めたら、せっかく白くした歯がまた黄ばむのでは?

A. 矯正中は装置があることで歯磨きがしにくくなり、着色しやすい環境になるのは事実です。特にワイヤー矯正では、コーヒーやカレーなどの色素が装置周辺に沈着しやすくなります。ただし、適切なブラッシングと定期的なクリーニングを行えば、極端な黄ばみは防げます。また、矯正終了後に再度ホワイトニングを行うことで、より均一で美しい仕上がりを目指すことも可能です。「矯正前ホワイトニング」を選ぶ場合は、矯正後の再ホワイトニングも視野に入れた長期計画を立てることをおすすめします。

 

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