予防歯科(歯質強化治療)

Preventive

湯島なかがみ歯科の予防歯科(歯質強化治療)

歯の価値は100〜150万と言われています。歯が悪くなる原因として、虫歯、歯周病、破折等があります。治療を繰り返すとだんだん歯は弱くなります。私は赤ちゃんから90歳台の方のお口の中を拝見していますが、ご高齢でも元気に歩いて来られる方は歯が丈夫でしっかり歯も残っている傾向があります。一方認知性が進んでいる方は歯の本数が少なく満足にお食事出来ていない傾向があります。ですので歯が健康な内に歯を強化し、予防していくことが大事なのです。

プラズマレーザーによる歯質強化治療

歯の構造は、外側から内側に、エナメル質・象牙質・歯髄という3段階になっています。むし歯の治療となると、外側のエナメル質でくい止めるのが最善ですが、むし歯の進行が進むと歯髄にまでむし歯菌が到達し、激しい痛みを伴います。

むし歯の治療には様々なものがありますが、むし歯の進行具合によっては抜歯して差し歯にするケースもあります。現在は、できるだけ抜歯をしない治療法が発達していますが、定期的な歯の健診で、むし歯の予防や早期発見・早期治療に努めることが大切です。

ここでは、歯の予防治療を中心に説明をしていきます。
予防治療で最も効果があるとされているのが、プラズマレーザーによる歯質強化治療です。プラズマレーザー治療機器『ストリーク』は、高出力レーザーと特殊な酸化チタン溶液を作用させることで、高温のプラズマ光球体を作り出します。プラズマ光球体の持つ熱エネルギーを利用して、むし歯治療や歯周病治療、さらには歯質強化など、様々な歯科治療を行っています。
この熱エネルギーは、神経を一時的に麻痺させる働きがあり、レーザー治療の適応となるむし歯治療や歯周病治療、さらには歯質強化においても、痛みがないので麻酔をすることなく治療を行うことができます。

歯を強化する歯質強化治療とは

見た目ではわかりませんが、歯の表面では、歯が酸によりエナメル質が溶け出す「脱灰(だっかい)」と、唾液からミネラルを歯に補給する「再石灰化」というサイクルが日々繰り返されています。
このバランスが崩れ、「脱灰 > 再石灰化」の状態になるとむし歯が進行してしまいます。

プラズマレーザー治療機器『ストリーク』は、高温のプラズマ光球体を作り出します。その熱エネルギーの働きで、エナメル質や象牙質の耐酸性を高めることができます。
その働きによって、脱灰が置きにくく強い歯質を作ることができるのです。

歯を強化する
歯質強化治療のメカニズム

歯の外側にあるエナメル質を顕微鏡で見ると、細かい隙間を確認することができます。歯周病が進行して歯ぐきが下がってくると、象牙質も露出してしまいます。象牙質にもエナメル質と同じような細かい隙間があり、この隙間の内側には水分があります。その水分を通り道として、むし歯菌や酸性物質が隙間に入り込んでくるのです。それが歯の脱灰(むし歯)を誘引することがわかってきました。

プラズマレーザー治療機器『ストリーク』を使った歯質強化治療では、プラズマ光球体の熱エネルギーを利用して、エナメル質や象牙質にある隙間を埋めることができます。
これによって、むし歯菌の通り道となる水分を少なくすることで、歯の耐酸性を助けることができます。
『ストリーク』を使用するには、酸化チタン溶液もセットで使用します。これには抗菌作用があるので、エナメル質や象牙質に付着することで、むし歯菌やウイルスの侵入を防ぐ効果があります。
象牙質の隙間を埋めることで、その中にある歯髄の露出を防ぐことができるので、知覚過敏の治療にも効果があるとされます。

『ストリーク』を使った歯質強化治療では、歯を削ることはありません。また、エナメル質や象牙質の隙間を埋める治療となりますが、その痕跡も電子顕微鏡レベルでしか見えません。
目視で確認することは不可能なので、結果として見た目は何も変わらず悪影響もありません。

歯を強化する歯質強化治療の特徴

歯質強化治療には以下のような特徴があります

多くの大学や研究機関で
効果が実証されている

予防治療としての歯質強化治療は世界中の多くの大学や研究機関でその効果が実証されています。
現在、歯科治療用レーザーは大きく分けると4種類のレーザーがあり、その中でもプラズマレーザーを使用する『ストリーク』が注目されています。これは、プラズマレーザーの中でも歯質強化の効果が高いNdYAGレーザー(エヌディーヤグレーザー)を使用しています。
このNdYAGレーザーはエナメル質と象牙質の耐酸性を上げる効果があることが実証されていて、歯の強化に欠かせないレーザーとして注目されています。

麻酔をする必要がない

プラズマレーザーの光球体の熱エネルギーは高温となり、神経を一時的ではありますが麻痺させる働きがあります。そのため、歯の表面(エナメル質、むし歯が進行した場合の象牙質)に照射しても、事前に麻酔をすることなく患者さんが痛みを感じることはありません。

治療に時間がかからない

レーザーを使った歯質強化治療は、治療スピードが速いのが特徴です。
麻酔をする必要がないのも大きく、上下合わせた歯全体の歯質強化治療をしても、30分もかからずに治療が終わります。

むし歯の再発を防ぐ

むし歯治療で歯を削って被せ物や詰め物をすると、被せ物や詰め物の隙間からむし歯が再発するリスクが高まります。
プラズマ治療機器の『ストリークは』すでに治療済みのむし歯の被せ物や詰め物の隙間にもしっかりと作用し、耐酸性を高めるので、むし歯再発のリスクを限りなく低減します。

矯正治療前に行うのも効果的

矯正治療には、口の中に針金など多くの矯正歯科装置を使用します。簡単に取り外しが効かないものが多く、矯正治療中は綺麗に歯磨きをすることが難しくなります。※着脱が容易な歯科矯正装置もあります。
そのため、矯正治療前に歯質強化治療を行うことで、歯の耐酸性を高めておくことで、たとえ歯磨きがおろそかになってもむし歯の進行をくい止めることができます。
『ストリーク』の持つ組織を活性化させる効果によって、歯科矯正治療で起こりうる痛みを緩和する効果も期待できます。また、歯の移動を促進させる効果もあり、 歯科矯正の支援効果も実証済みです。

ホワイトスポット治療にも効果的

ホワイトスポットは歯の表面に起こる白い斑点状のものです。初期のむし歯で起こりがちで、他にもエナメル質形成不全が原因のものもあります。
通常では、表面を薄く削ることで治療を行いますが、ホワイトスポットの治療にも『ストリーク』を使った歯質強化治療を行っていて、これに再石灰化する薬剤との併用でホワイトスポットの除去に成功しています。歯を削ることがないので、こちらの治療法が推奨されています。
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