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ホワイトスポットとホワイトニング

[2025年01月18日]

ホワイトスポットとホワイトニング

ホワイトニングは、歯を白くするための審美的な処置として多くの人々に利用されています。一方で、ホワイトニングを行う際に「ホワイトスポット(白斑)」と呼ばれる歯の表面に現れる白い斑点が目立つことがあります。ここでは、ホワイトニングとホワイトスポットの関係、原因、対策について詳しく解説します。

◯ホワイトニングとは

ホワイトニングは、歯の着色や黄ばみを改善し、歯をより白く見せるための処置です。主に歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」があります。これらの方法では、過酸化水素や過酸化尿素といった漂白剤を使用して、歯の内部の色素を分解し、歯を明るくする効果を得ます。

ホワイトニングは審美的な目的で行われるため、特に大事なイベントの前や、自分の笑顔に自信を持ちたいという理由で希望する人が増えています。しかし、施術後にホワイトスポットが目立つようになることがあるため、注意が必要です。

◯ホワイトスポットとは

ホワイトスポットとは、歯の表面に現れる白い斑点やエナメル質の脱灰(カルシウムが失われた状態)を指します。

◯ホワイトニングとホワイトスポットの関係

ホワイトニングを行うことで、歯全体の色が明るくなる一方で、ホワイトスポットが目立つようになる場合があります。これは、ホワイトニングの過程で歯の表面の色の差が強調されるためです。ホワイトスポットは周囲の歯よりも軽く脱水された状態にあるため、ホワイトニング剤の影響を受けやすいとされています。

◯ホワイトスポットの改善方法

ホワイトスポットを目立たなくするための方法として、以下のアプローチが挙げられます。

1. レミネラリゼーション(再石灰化)

ホワイトスポットの原因が脱灰である場合、再石灰化を促進する製品を使用することで改善が期待できます。フッ化物やカルシウム、リン酸を含む歯磨き粉やジェルを使うと効果的です。

2. アイコン治療

アイコン治療とは、ホワイトスポット部分に特殊なレジンを浸透させることで、色の違いを目立たなくする治療法です。これは痛みが少なく、虫歯の初期段階にも適用される方法です。

◯ホワイトニングを行う際の注意点

ホワイトニングを検討する際には、ホワイトスポットが目立つ可能性があることを事前に理解しておくことが重要です。また、以下の点に注意してください。
・歯科医師との相談:ホワイトニングを始める前に、ホワイトスポットの有無や状態について歯科医師と相談し、最適な治療計画を立てることが推奨されます。
・保湿ケア:ホワイトニング後は歯が乾燥しやすいため、適切な保湿ケアを行うことでホワイトスポットの目立ちを軽減できます。
・過度な期待を避ける:ホワイトニングは全ての歯を均一に白くするわけではありません。個々の歯の状態により、結果に差が出ることがあります。

◯まとめ

ホワイトニングは、美しい笑顔を手に入れるための効果的な方法ですが、ホワイトスポットが目立つ可能性を考慮する必要があります。ホワイトスポットが気になる場合は、再石灰化を促すケアやアイコン治療などの方法を検討することが重要です。

⭐︎湯島なかがみ歯科ではホワイトスポット治療とホワイトニングを併用する場合はまずホワイトニングから行います。後からホワイトニングをするとホワイトスポット治療で薄くなった白斑がまた濃くなる可能性があるからです。

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