コラム

Column

削らない治療 デメリット

[2025年01月25日]

削らない治療 デメリット

削らない歯科治療(非侵襲的治療)は、虫歯や歯の損傷に対する従来の削る治療に代わる選択肢として注目されています。この方法は、歯をできるだけ削らずに保存し、自然な状態を保つことを目的としています。しかし、この治療法にはいくつかのデメリットも存在します。本記事では、削らない治療の主なデメリットについて詳しく説明します。

1. 適応範囲の制限

削らない治療は、初期の虫歯や表面的な損傷に適用されることが多く、進行した虫歯や広範囲にわたる損傷には向いていません。深い虫歯や歯の神経にまで達する問題がある場合、従来の削る治療や根管治療が必要になることがあります。そのため、患者の状況によっては削らない治療が選択できないケースもあります。

2. 再治療のリスク

削らない治療では、虫歯の進行を抑えるためにフッ素や特殊な薬剤を使用することが一般的です。しかし、虫歯が完全に治癒するわけではなく、進行を止めるだけの効果にとどまる場合があります。その結果、再び虫歯が進行し、最終的に削る治療が必要になる可能性があります。このため、定期的なフォローアップやメンテナンスが重要ですが、患者にとっては手間やコストが増える場合があります。

3. コストの問題

削らない治療は、新しい技術や特殊な材料を使用するため、従来の治療と比べてコストが高くなることがあります。特に、保険が適用されない場合や部分的にしか適用されない場合、患者の負担が大きくなる可能性があります。また、定期的なメンテナンスが必要である点も、長期的なコスト増加につながる要因です。

4. 治療効果の個人差

削らない治療の効果は、患者の口腔内の状態や生活習慣に大きく依存します。例えば、口腔内の衛生状態が悪い場合や食生活が虫歯の原因となる場合、治療の効果が限定的となることがあります。また、削らない治療では目に見えない細菌の除去が十分でない場合があり、これが再発のリスクを高める原因になることもあります。

5. 長期的な予後が不明

削らない治療は比較的新しいアプローチであるため、その長期的な予後に関するデータが十分に揃っていない場合があります。削る治療では長年の実績があり、その成功率や予後が広く研究されていますが、削らない治療についてはまだ研究が進行中であり、信頼できるデータが限られています。このため、治療を受ける患者にとっては、不安や疑問が残る可能性があります。

まとめ

削らない歯科治療は、歯をできるだけ保存するという点で魅力的な選択肢ですが、適応範囲の制限や再治療のリスク、コストの高さなどのデメリットがあります。また、患者の口腔内の状態や生活習慣によって治療効果が異なるため、個々のケースに応じた慎重な判断が必要です。治療を受ける際には、歯科医と十分に相談し、自分に最適な治療法を選ぶことが重要です。

湯島なかがみ歯科ではエビデンス(論文)に基づいたデータに基づき、ストリークレーザー(出力可変式Nd.YAGレーザー)を用いていますので安全です。

悪くなる前に一度ご相談ください。

最新の削らない虫歯治療

湯島なかがみ歯科

ご予約はこちら