コラム

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削らない治療 デメリット

[2025年01月11日]

削らない治療(非侵襲的治療)は、歯を削らずに行う治療法として注目されていますが、デメリットもいくつかあります。以下にその主なポイントを挙げます:

1. 適応症の限界
・削らない治療は、虫歯が初期段階(エナメル質の表面や初期の脱灰)に限定されることが多く、進行した虫歯や神経に達した場合には適用できません。

2. 効果が限定的
・初期虫歯の再石灰化を目指す治療(フッ素塗布やシーラントなど)は効果があるものの、完全に進行を止められない場合もあります。

3. 治療に時間がかかる
・削らない治療では、自然な回復を促すために時間がかかることがあります。短期間で解決したい患者にとっては不向きな場合があります。

4. 美観の問題
・初期虫歯が目立つ部位にある場合、再石灰化のみによる治療では、見た目が完全に元通りになるわけではないことがあります。

5. 治療後の管理が重要
・削らない治療は、患者自身のセルフケアや定期的な歯科検診が成功の鍵です。これが不十分な場合、虫歯が進行するリスクがあります。

6. コストの問題
・一部の削らない治療(特に高濃度フッ素や特殊なコーティング材)は保険適用外となり、自費診療になることがあります。

7. 患者の協力が必要
・食生活の改善や口腔内環境の維持が治療成功の条件になるため、患者の意識や協力が求められます。

削らない治療は、歯をできるだけ保存するという観点では大変有効ですが、ケースによっては従来の治療法(削って詰める、被せる)が必要となることもあります。歯科医師とよく相談し、状況に合った治療法を選択することが重要です。

湯島なかがみ歯科では軽度な虫歯(実質的な欠けや穴がない場合や虫歯になりにくくするための予防)ではレーザー、オゾン、イオンを用いまして削らずに治療しますが、

ある程度の虫歯の進行が見られる場合は削らない方がデメリットが大きい場合があるので最小限の削りをしながらレーザーで治療することもあります。

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湯島なかがみ歯科

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