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歯周病ってどんな病気?

[2023年07月23日]

歯周病は、口腔内の細菌やプラーク(歯垢)が原因となって、歯とその周囲の組織に炎症を引き起こす疾患です。通常、歯周病は歯茎(歯肉)の炎症から始まりますが、進行すると周囲の骨や歯根膜にも影響を及ぼします。この病気は歯の失われや口臭などの問題を引き起こすだけでなく、全身的な健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

歯周病は、主に以下の2つの主要な段階に分けられます。

1. 歯肉炎(歯茎の炎症):最初の段階で、歯垢や歯石が歯肉の境界を越えて歯肉に沿って蓄積され、歯茎の腫れや出血を引き起こします。この段階では、適切な治療が行われれば逆転が可能です。

2. 歯周炎(歯槽骨の炎症):歯周炎は歯肉炎が進行し、歯根周囲の組織が破壊される段階です。歯根を支える骨が吸収され、歯が緩む結果、歯の喪失の危険性が高まります。

歯周病の主な原因は、歯垢の不適切な管理です。歯垢は細菌の塊であり、日常的なブラッシングやフロッシング(歯間清掃)によって除去することが重要です。歯周病のリスクを高める要因には、喫煙、遺伝的要因、ストレス、栄養不良、免疫力の低下などが挙げられます。

歯周病は初期段階では症状がわかりにくいことがありますので、定期的な歯科検診と歯のクリーニングが重要です。早期に発見し、適切な治療を行うことで、歯周病の進行を抑えることができます。

治療には、プロフェッショナルな歯科検査とクリーニング、歯石の除去、根面の平滑化などの処置が含まれます。進行が著しい場合には、歯周外科手術が必要な場合もあります。

予防のためには、定期的な歯科検診、適切な口腔衛生の維持、バランスの取れた食事、喫煙やストレスの避けなどが重要です。口腔の健康を維持することは全身の健康にも繋がるため、歯周病の予防と早期治療は非常に重要です。

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