コラム

Column

歯周病の予防

[2025年05月17日]

歯周病の予防方法

歯周病は、歯を支える組織が細菌によって炎症を起こし、進行すると歯を失う原因となる病気です。日本では成人の約8割が歯周病にかかっていると言われ、年齢を問わず予防が重要です。ここでは、歯周病を予防するための効果的な方法を解説します。

1. 正しい歯磨き習慣を身につける

歯周病予防の基本は、毎日の歯磨きです。ただし、ただ磨くだけでは効果はありません。正しい歯磨き方法を理解し、実践することが重要です。

・歯ブラシの選び方
軟らかめの歯ブラシを選び、歯茎に優しいブラッシングを心がけます。毛先が開いた歯ブラシは効果が低いため、定期的に交換しましょう。

・歯磨きの仕方
歯と歯茎の境目を意識し、45度の角度で優しくブラッシングします。また、奥歯や歯の裏側もしっかり磨きます。1回の歯磨きは2~3分を目安に行い、朝と夜の1日2回は必ず磨くようにしましょう。

・デンタルフロス・歯間ブラシの使用
歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを使って除去します。これにより、歯垢の除去率が大幅に向上します。

2. 口腔内の健康を保つための食事

食生活も歯周病予防に大きな影響を与えます。

・バランスの取れた食事
ビタミンC(野菜や果物)、カルシウム(乳製品、魚)、タンパク質(肉、魚、豆類)をバランスよく摂取することで、歯や歯茎の健康を保ちます。

・糖分の摂取を控える
甘いお菓子や清涼飲料水は、口内細菌が増えやすく、歯垢(プラーク)の原因となります。甘いものを摂る場合は、食後にしっかり歯を磨きましょう。

3. 定期的な歯科検診

自宅でのケアに加え、歯科医院での定期検診も欠かせません。

・歯科検診の頻度
3〜6か月に1度のペースで歯科検診を受けましょう。歯周ポケットの深さをチェックし、歯周病の早期発見が可能になります。

・プロフェッショナルクリーニング
歯科医院では、自分では落とせない歯石を専門の器具で取り除いてもらえます。歯石は歯周病の原因となるため、定期的にクリーニングを受けることが重要です。

4. 生活習慣の見直し

生活習慣も歯周病の発症に影響を与えます。

・禁煙
喫煙は歯周病のリスクを高める最大の要因の一つです。ニコチンが歯茎の血流を悪化させ、免疫力を低下させるため、禁煙を目指しましょう。

・ストレス管理
ストレスは免疫力を低下させ、歯周病が悪化しやすくなります。適度な運動や十分な睡眠を心がけ、リラックスできる時間を大切にしましょう。

・適切な口腔ケア製品の使用
歯周病予防用の歯磨き粉や洗口液を使用することで、より効果的に口腔内の細菌を抑えることができます。

5. 歯周病の早期発見と治療

万が一、歯茎の腫れや出血、口臭などの歯周病の症状が見られた場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。初期の段階であれば、適切な治療で症状を抑えることができます。

・スケーリング(歯石除去)
歯石を取り除き、歯垢が溜まりにくい環境を作ります。

・レーザー治療
炎症部分の細菌を除去し、歯茎の再生を促進します。

6. 歯周病予防の意識を高めよう

歯周病は自覚症状が少なく、気づいた時には進行していることが多い病気です。だからこそ、日常のケアが重要です。正しい歯磨きや食生活、定期的な歯科検診を習慣化し、健康な口腔環境を維持しましょう。

歯周病を予防するための習慣をしっかりと身につけることで、将来にわたって健康な歯を保つことができます。

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