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難しい 歯の根の治療

[2023年11月15日]

難しい 歯の根の治療

専門用語では難治性の根管治療といいます。
その場合は歯科領域で特に複雑な症例に対処するための専門的なアプローチを必要とします。通常、根管治療は歯の神経や組織を取り除き、清掃・消毒した後に封鎖するプロセスですが、難治性の場合はこれが一般的には不十分である可能性があります。

このような難治性のケースでは、患者の歯における感染や炎症の度合いが高く、通常の治療法では根本的な問題に対処できないことがあります。こうした状況においては、エンドデンティストと呼ばれる歯の神経や根に特化した歯科医が必要とされます。

難治性の根管治療においては、以下の要因が考慮されます。

1. **根管の解剖学的複雑性**: 歯の根管は非常に微細で複雑な構造を持っており、通常の治療では到達が難しい箇所があります。特に、迂回した根管や細かい枝分かれが存在する場合、それらを適切に処理する必要があります。

2. **感染や炎症の深刻さ**: 通常の根管治療では十分な清掃・消毒が難しいほど、感染や炎症が進行している場合があります。これに対処するためには、高度な技術と専門的な知識が必要です。

3. **再治療の必要性**: 以前に行われた根管治療が十分でなかったり、再発した場合、難治性が生じることがあります。再治療では、過去の治療の誤りや未処理の部分を修正する必要があります。

4. **歯の形態学的特異性**: 歯は個々に異なる形態学を持っており、それに合わせた治療が求められます。特に奥歯の場合、根管の形状や長さが予測しにくいことがあり、これが難治性を引き起こすことがあります。

難治性の根管治療では、最新の歯科技術や画像診断、微細な器具の使用が不可欠です。また、患者とのコミュニケーションも重要であり、治療計画や進捗について明確に説明することが求められます。

総じて、難治性の根管治療は高度な技術と経験が必要な分野であり、患者が信頼できる専門医と協力することが治療の成功に重要です。

湯島なかがみ歯科は根管治療専門ではないため、当院と提携している信頼のおける根管治療専門医をご紹介します。

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